Synology の NAS を買って半年経ったのでどういう使い方をしているかをまとめる
半年前に Synology の DS418 という NAS を買いました。
これまで私的なストレージはデスクトップPCを基本に一部だけ OneDrive という程度だったので、デスクトップのHDDにしかないデータはいつ消えてもおかしくない状況でした。複数の HDD を繋いでリムーバブルケースも付けていたデスクトップ機は筐体が大きいため小型ベアボーンで置き換えたい思惑もあり、NAS の導入を決めました。
Synology DiskStation DS418 4ベイ NAS キット 日本正規代理店アスク サポート対応 クアッドコアCPU搭載 保証2年 CS7060
- 出版社/メーカー: Synology
- 発売日: 2017/09/22
- メディア: Personal Computers
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ディスク構成
導入時はイニシャルコストを下げるために元々あった3TBと4TBを転用し、新規で買った6TB2本をあわせた計19TBで計算上の使用可能領域は13TB。 他のメーカーは知りませんが Synology は独自の RAID 技術で異なる容量の組み合わせでも無駄なく使ってくれます。
その後容量拡張のため3TBを8TBに交換、直後に4TBが壊れて8TBに交換した計28TBで計算上の使用可能領域は20TB(実際の容量は17.4TB)です。 ここまで大きいのは映像データがあるため。とはいえ予定より早く容量アップしたのでしばらく使い切ることはなさそうです。
Seagate BarraCuda 8TB【 2年保証 】正規代理店 3.5インチ HDD 内蔵 ハードディスク SATA 6Gb/s 64GB 5400rpm デスクトップPC向け
- 出版社/メーカー: SEAGATE
- 発売日: 2018/01/13
- メディア: Personal Computers
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ディスクは Seagate の BarraCuda を使っています。 NAS 向けの IronWolf を使った方が良さそうではあるのですが、回転数が低く発熱が抑えられそうな BarraCuda を選びました。 IronWolf も NAS 向けといえども故障をしないわけではないので、故障による買い換えをふくめても BarraCuda のほうがコストを抑えられるのではないかと判断しました。
映像のストレージ
容量食いの映像データはオンラインストレージだと費用がかかりすぎるのでNASが最適。個人で10TB超のストレージを気軽に使えるのはいい世の中ですね。
NAS導入前はHDDをたくさん買っていて、全部PCに差すわけにはいかないのでリムーバブルケースで差し替えつつ使っていました。複数のメディアに分かれていたデータが1箇所に集まったのと、RAID による冗長化でそれなりの安心が得られたので、本当に良かったです。
またDLNAに対応しているので、テレビで再生することができます。Windows Media Player をDLNAサーバーにしていたときよりもテレビとの接続性が高く扱いやすくなりました。これは相性にもよるかもしれません。
写真のストレージ
子供の頃から20年撮りためた写真があってほぼ全てを家族の共有領域に入れています。 妻もアップロードができて旅行写真にかぎらず日常のスナップも共有しています。 アップされる先のフォルダは別々ですが、閲覧用のスマホアプリでは混ざって時系列に表示されます。 また別に個人領域のタイムラインがあります。この区別があることで、家族と共有しやすいものになっています。
スマホアプリがオマケじゃなくちゃんと作り込まれているのはいいですね。 画像認識による分類で、人や物を条件に写真を探せるのも使いやすいです。
SDカードの取り込みが便利
NAS の USB ポートに差すだけで自動で吸い出してカードを空にする設定をしています。 SDカードは wifi 接続できるものを使っていますが、転送速度や操作を考えても NAS に差すのが断然早い。 ちなみに RAW データはフォルダをわけてタイムラインに出ないようにしています。 そして写真を入れている全てのフォルダはそれぞれ OneDrive にバックアップしています。
オンラインストレージだと入ってる写真は一緒くたに扱われたりするので、ディレクトリごとに自由に権限や役割を与えようとすると NAS が便利ですね。
スマホの写真も自動バックアップ
スマホの写真はスマホアプリですべて NAS に転送しています。 一旦個人領域に入るので、共有する必要の無いメモ的なものなどを省いてから共有領域に移動するような使い方をしています。
音楽のストレージ
CDから取り込んだ音楽データももちろんNASに入れました。一般的なクラウドサービス同様、スマホアプリでの再生とダウンロードができるので、こちらも使い勝手は悪くないです。
Mac の TimeMachine バックアップ先として
以前のブログエントリでは古い Mac Mini に Linux を入れて、TimeMachine が使えるようにしていましたが、せっかくなので NAS を使うようにしました。 SMB での TimeMachine に対応しています。
Linux マシンとして
このNASは Linux 系のOSでうごいていいて ssh でログインしたら色々とさわることができます。
上位機種(CPU違い)だと Docker が使えたり、簡単に使えるツールが揃っているのですが、これは基本的なコマンドも満足に使えなかったので使うには工夫がいりました。そういうところも遊びがいがあって面白いです。
スマートホームハブとして
Linux の汎用サーバーとして見ると用途は無限大です。昔買っていた赤外線リモコンを接続して Google Home と繋げました。まだ動作が不安定なので実用とはほど遠いですが楽しいです。
クラウドストレージとの棲み分け
NASに入れなかったものもありました。
文章などの軽いデータは One Drive だけに入っています。
まとめると以下のような棲み分けをしています。
全てのデータがネットワーク上にある使い勝手のよい構成になりました。
NAS | OneDrive | Desktop | MBP | Mobile | |
---|---|---|---|---|---|
映像 | ◎ | △★ | ★ | ||
写真 | ◎ | ○ | ★ | ★ | ★ |
音楽 | ◎ | ○ | △★ | ||
文書 | ◎ | ○ | △ | ★ |
凡例 ◎ マスター ○ 全同期 △ 一部同期 ★ ネットワーク利用
まとめ
Synology の NAS は、マニアックな製品にありがちな「我慢して使う」ようなところがなく完成度が高いので、家族も日常的に使ってくれています。 また、実用性もさることながら最高の遊び道具でした!
Synology DiskStation DS418 4ベイ NAS キット 日本正規代理店アスク サポート対応 クアッドコアCPU搭載 保証2年 CS7060
- 出版社/メーカー: Synology
- 発売日: 2017/09/22
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